住友セメント彦根線跡。

今から約20年前頃までは、近江鉄道は貨物輸送が華やかで沿線工場の多くに近江鉄道からの専用線がありました。
今回の住友セメント彦根線もその一つで、昭和35年から昭和61年3月27日まで住友セメント多賀工場−住友セメント彦根工場間の
セメント原石輸送専用線として扱われました。

最終調査日2003/7/4


彦根車庫(当時は一部が彦根操車場)敷地内の彦根口駅方から分岐していました。
今でも、不自然名を終わり方をしている線路こそが、専用線の名残りです。
そのため、踏み切りこそ無いものの、信号が残存しており今でも『引上住友構内』の文字が読み取れます。


上の写真にあります線路をそのまま真っ直ぐ行きますと、盛土が残存しています。
読みにくいですが、左側の看板には『彦根駅土地区画整理事業』とあり、
もしかすると数年で跡形もなくなってしまうかもしれません。


盛土沿いの道を進みます。ところどころ橋台が残っていまして、往時を偲んでいます。


更に進みます。跡形も無く撤去されている小物類(レールなど)ですが、ぽつんと1本取り残されています。
これは?信号柱でしょうか?
奥の建物は、路盤の一部を利用している結婚式場です。


更に進みますと、国道8号線に到達。
写真では解りませんが、複線分用意されていました。
これよりおくが住友セメント彦根工場跡地になります。
余談ですが、小生が幼い頃はあまり彦根に縁がなく、たまに通る国道8号線からこの遺構を見てなんだろう?
と、思っていた頃が懐かしいです。(その頃はもっと残っていたような…)


かなり痛んでいますが、彦根や高宮に留置され続けるセキ。
一部は国見山鉱山に譲渡されましたが、近江鉄道にも1〜8が残存しています。


ロッド駆動式のディーゼル機関車B25−1です。
住友セメント彦根工場の入換用機関車として活躍し、職を失った後も彦根車庫敷地内で休んでいます。
ただし、この機関車は近江鉄道としての籍は無く住友セメントの持ち物でした。

出口 住友セメント多賀線跡

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