武蔵野の面影を残す鳥居本駅

近江鉄道で保存第一号でもある鳥居本駅です。
この駅は近江鉄道本線が1931年に彦根−米原間を開業する際、
鳥居本村(当時)による要請で設けられた駅で、その当時のの駅舎がほぼそのまま残っていることでも知られています。
この駅舎は、屋根の途中で角度が変わる腰折れ屋根が特徴で欧風ファザード様式と呼ばれています。
雪国型構造らしいですが、滋賀県が北国というわけではないようですが、建築の理由は定かではありません。
長い西武ファンなら、この駅舎を初めて見ると驚くようで武蔵野(東京・埼玉などに広がる丘陵地帯)地域には
欧風ファザード様式の駅舎が古くは多く存在していたようです。
さて、上の写真は、鳥居本駅はいつものこの角度で撮影されるくらい…と、言いますか正面からはこうするしかないのですが、
腰折れ屋根と煙突。そして古い建物のには珍しく窓が大きい(ガラス1枚は小さいですが)のが特徴的です。
欧風とあるように、外国に有りそうで無い感じの妙な感じのするデザインになっています。
信号機と電線に自販機。電話ボックスがなければもっと感じがよいのですが…。(昔の電話ボックスでも再現したらおもろいのに)


ホーム側からの駅舎です。
この角度ですと、角度の変わる腰折れ様式の特徴がよくわかります。


正面の入口から入りますと、天井が非常に高い待合室。
改札機も券売機も駅員もいない(厳密には駅員は時間曜日限定で存在)ですが、
なんとも言えない懐かしさや味わいがそこにはあります。
奥の構内踏切を消すと、昭和のままです。
と、いうことでやってみました。(マウスポインタを合わせますと、処理した画像が表示されます。)


ホーム側からの改札口。
駅というよりは、昔の病院に近いような感じです。(違いは、通路が突き抜けているところか)


やむ負えず正面から撮影できませんでしたが、駅前にある観光案内地図。
鳥居本駅の由来などが書き込まれていますが、この説明肝心なところが抜けているような気がします。


再び構内に戻って、駅舎を背に米原方を向いて見ます。
貨物駅と石油タンクの名残りでしょうか、かなり広い土地の余裕があるほか、ホーム跡の様な遺構も見られます。
#現在は石油タンク跡地には駐車場、ホーム階段にはスロープが設けられて若干ですが景色が変化しました。


彦根口駅に貼られていた、第3回近畿の駅百選認定駅のポスター。
97番目滋賀県鳥居本駅としっかり出ています。
ちなみに、近江鉄道線では、八日市駅、彦根駅、鳥居本駅が認定されています。


最後に…。入場券です。
が、なんか変。(
#撮影後に鳥居本駅が無人化され、普通入場券(いわゆる記念乗車券を除く)は入手することが出来なくなりました。

撮影日2003/7/31と2003/12/4と2003/12/13


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